長らく更新しないでいましたが、色々書きたいことも出てきたので再開します。

不定期更新で、内容もその時書きたいことを書いていくのでまとまりのないものになりますが、自分の考えを整理するのも兼ねているのでそこはお許しを。

このブログでは留学の話を書いていくと書きましたが、そんなありきたりなことを書いてもつまらないので(+自分よりもっとわかりやすく留学の方法などまとめてる人がいるので)、自分の感覚と気分を元に書いていきたいと思います。



今日は近況報告。
アイルランドで大学生になり早6ヶ月。
まず来る前に思い描いていたことと違うところは、

1)同級生との知識量の差
2)情け容赦なく付けられる日々の成績
3)自分の時間の作りにくさ(1年生だから幅広い分野をやるせいというのもある)

この3つである。


今日はこの中の1の知識量について話したいと思う。
事前調べとかもせずにこっちの大学に来た自分の落ち度でもあるが、とにかくこっちの多くの学生は知識の量がとんでもない。

とんでもないというのは、例えばTAが授業中にその週に学んだ社会学の内容からダーウィンの種の起源についての話に話題を大きく派生させたことがあった。

TAが生徒に質問を投げかけたが、僕はまだ1年生になって1ヶ月も経ってなかった時のことだったため、そんないきなり飛ばしてもついていけないだろうと思っていた。
だが、僕以外の生徒はなんの躊躇いもなくスラスラと自分たちの考えを述べていた。
リーディングリストにも先生の話でも触れられていなかったのに。

英語での授業に慣れておらず、ついて行くのに必死なのに更にそこから1歩進んだ話をされたらついて行くことすら出来ない。
種の起源の内容までもを背景知識として持ってる学生に驚き、戸惑っているうちに頭の中が真っ白になりなにについて話してるのか、何を答えればいいのかがさっぱりわからなくなってしまった。



ここまで聞くとたまにそういう風にすごい色んな知識ある人いるよねと思うかもしれないが、この大学ではたまにではない、かなりの人数がそうなのだ。

ここまで聞いても納得できない人がいると思うのでもう1つ例あげようと思う。
その時はたしか政治学の少人数制授業のときだったと思う。
アイルランドの政治体制や右派の動きについてのディスカッションをしてた時、ある生徒がウェールズの動きを例にあげて説明し出した。

去年1年間ウェールズにいたが、恥ずかしい話政治的にどうだとかいうことに関しては全く知らなかった。
ただその生徒は冷静に分析して、アイルランドの話と繋げたのである。

様々な国がある中でイギリスの中のウェールズをとり上げたことに驚いたが、何よりも驚いたのがその彼はウェールズ出身ではなくアメリカ出身だったことである。

何をもって彼がウェールズの知識を得たのか気になったので聞いてみると、「自分の行く国の横でBrexitが行われる。これは歴史上大きな転換点になりうる。だからそこに関わる国について少し調べたのだ。」と。

彼は少しと言っていたが、かなりの時間調べたのだと思う。
政治の話というのは浅く話しにくいものである。
しっかり理解していないと自分の立場が危うくなったり、特殊な思想(時には危ない思想)を持ったりしていると誤解される可能性だってある。
そういった誤解をされないようにするにはしっかりと調べ、理解するしかないのである。

ここまで来たらもう分かるかもしれないが、高校までのカリキュラムに違いがあるとはいえ、こちらの大学生は何となくで大学に来ていないのである。
本気で学びたくて、自分の考えが通用するか知りたくて、そのために大学に入るのである。
僕ももちろんその考えではあるが、彼らはそのような点において自分の数段上にいると感じた。

これがこの半年で感じた1番の違いである。
次回は2の成績について話そうと思う。

話が長くなってしまったのでコロナの話は2の時に。




Makoto